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レッスン日記

Kくんの素顔

レッスンの間に、お子さんと雑談をすることがよくあります。お家のこと、学校のこと、飼っているペットのこ

と…とくに、ある程度「 話す」ことに慣れているお子さんとは、気がつくと10分も話し込んでいた、ということ

も少なくありません。

 「 雑談」といっても、それは、お子さんの興味のある話題を通して行う「 会話の学習」の一部であると考えて

います。

 お子さん自身が、自分の発した文と講師が発する文を比較して、正しい表現を無意識のうちに学習するきっか

けになったり、会話の中で新しい語彙を覚えたり…と効果は多面にわたります。また、学習という側面だけでな

く、お子さんと講師が「お互いのことを知る 」良いきっかけにもなります。講師への信頼や、お子さん方が安心してレッスンに参加することにも繋がります。

 さて日本語で自分のことを表現することが難しいお子さんは、どのように講師と信頼関係を築いていくことが

できるのでしょうか。ここに一つの例をお話したいと思います。

 イギリス在住のKくん。普段、英語で生活していらっしゃるということもあり、日本語学習の進度は比較的ゆ

っくりしたものです。レッスンの内容は、どうしても講師が提示するものをKくんが受動的に取り組んでいくと

いうものが多くなっていました。

 そこで、お母様からのご提案及び相談の上、Kくん、あるいは興味のあるもの写っている写真を毎週準備して

いただき、お母様にサポートをいただきながら、その写真についてKくんとお話したり、質問に答えてもらう活

動を始めました。

 たくさんのご家族に囲まれているKくん、同級生との集合写真…など、30分間のレッスンだけでは到底知るこ

とのできない、様々な姿のKくんを垣間見ることで、Kくんとの距離が縮まっていく気がしています。

 同級生の写真を見せてくださっているときに、

「 Kくん、あんまり好きじゃないお友だち、どの子?」

と質問したところ、Kくんからは「いないよ 」との答え。

「 Kは、あまりお友だちのこと悪く言ったことがないんです。」

とお母様がおっしゃっていました。

 このような素晴しい側面をもっていることを知ることで、さらに嬉しい・愛しい気持ちをもって、Kくんとの

レッスンに臨んでいます。

 そして「 早くKくんと日本語でいろいろなことを話せるようになりたい」という思いでレッスンに取り組ませ

て頂いております。(東 )

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