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レッスン日記

私の価値観はどこから

サッカーワールドカップが、今年は3カ国で開催されています。

カナダ、アメリカ、メキシコの3カ国ですが、皆さん試合はご覧になっていますか?

日本は時差の関係上、なかなかタイミングが合わず、オンタイムで観ることができていません。

先日の日曜日、日本対チュニジア戦が丁度良い時間での試合でしたが、

免許更新と重なってしまい、テレビで観ることができませんでした。

その代わり、LINEニュースでの得点にワクワクドキドキしながら応援しておりました。

日本は初戦、オランダ戦を2対2で引き分けました。

この試合の後の日本チームでのミーティングの際の、

長友選手がこんなことを話されていました。

「日本はあの試合中、ベンチにいる誰も座ってなかった。

みんなが立って、一丸となって応援していた。」

日本のチームは、ピッチに出ていない選手も、次はいつ自分の出番になってもいいように準備していた、ということでしょうし、

今日は試合に出ていない選手達も、ピッチに立つ選手と同じ気持ちで戦っていた、ということなんだと理解しました。

対するオランダ選手は、ベンチにいる選手は座って試合の流れを見ていた様子がテレビに映されていました。

次の試合に向けてのミーティング風景、という、世界戦で報道される、よくある一場面だと思います。

日本人選手とオランダ人選手の様子が、対比して映されていた場面を観て、レッスンで話したことを思い出しました。

先日のレッスンで、日本人とアメリカ人の価値観の違いについて書かれた話を生徒さんと読み、問題を解きました。

その後、この本文に書かれていることについて、生徒さんと話しました。

その担当する生徒さんが住む国は、両親の母国とは違う国で生活しています。

両親の母国がそれぞれ、そして今住む国を合わせて3つの国にルーツを持つ生徒さん。

生徒さん自身の「考え方、価値観」について聞いてみると、アジア人的な考え方が大半を占めつつ、

問題文で書かれているようなアメリカ人的な考え方もある、と教えてくれました。

(ここで一言付け加えると、「◯◯人の考え方」と決まった考え方を言っているのではありません。あくまで、問題文に書かれていることを引用して表現しています。)

「その人の考え方」、と言われればそれまでですが、

その考え方の根本は、両親の教育や思考からくるのか、

はたまた学校で受けた教育からなのかは分かりませんが、外部の影響は少なからず人格形成に影響していると思います。

生徒さんのように3つの国にルーツがあると、私が私として考える根っこの部分は、どの国の部分がどれだけ影響しているのかなと、不思議に思いました。

その問題文では、「赤信号みんなで渡れば怖くない」という句が、日本人の心情を見事に表している、と書かれていました。

自己主張をする機会も少なく、かといって全てを誰かに任せるわけでもなく、慎重に考え、失敗の可能性があれば躊躇し、新しく決断して進んだかと思ったら、ほとんどやり直しがきかない、失敗ができないと思い込んでいるというのが日本人的だと。

反対に、アメリカ人は失敗したら責任を取って辞めればいいだけだから、成功率6.7割でも成功に賭ける、というのがアメリカ人的だと書かれていました。

どうでしょう?

確かに〜!という意見もあれば、

そうかなー?という意見もあるかと思います。

生徒さんは、小さい頃から「失敗したくないと思っていた」、と教えてくれました。

日本の学校にも通ったことがある生徒さん。

確かに、私もいまだに失敗は怖いと思っていますし、成功の可能性が6.7割なら挑戦しないかも…と思ってしまう方です。

生徒さんは自分が成長してきて、昔よりは随分と「まぁ失敗してもいいか」と思えるようになってきた、と話してくれました。

「小さい時学校の先生が、失敗はない、と言っていました。失敗じゃなくて、勉強だと言いました」と教えてくれました。

「失敗は成功のもと」、と言われるのに、私自身、失敗しないように教えられてきた、そんな印象があります。

もちろん、失敗しないように準備する、それも大事です。

とはいえ、それでも失敗する時はあります。

いつもいつも、人生で成功し続けることはありません。

失敗することがダメなんじゃなく、生徒さんのかつての先生のように、それは勉強なんです。

失敗した=やってみたけど上手くいかなかった実験結果、つまり「学び」なんです。

起きた事象を、ポジティブに捉えるかネガティブに捉えるか、

その思考の癖、みたいなことは、やはり育った環境の影響は多大だと思います。

どの両親に育ったのか、どの国でどんな教育を受けたのか、どんな風に人と関わってきたのか、

その人を形造っているモノは、その人個人の中にあるモノだけでは成立していないと思います。

もし担当する生徒さんが、3つの国以外の国で育ったら、また今とは違った価値観を持ったと思います。

私も、日本以外の国で育ったなら、きっと今とは別の性格だったり、価値観を持ったと思います。

外見は今の自分なのに、中身は違ったかもしれない、と想像すると、とても不思議ですね。

しかし、大人になってからでも、価値観が変わることはあります。

出会う人、年齢、経験、色んなことが要因で変わります。

私自身もそうです。

生徒さんとの日々のレッスンの中で、新たな発見がありますし、子育てをしていること、子どもを通して出会った人達、自分の年齢、様々な経験…..、

失敗を恐れるような変わらない自分の根っこの部分がありつつも、新しい価値観がアップデートされたりと、

私は私のままですが変化を感じていますし、これからもきっと少しずつ変わっていくと思います。

生徒さんや、保護者の方は、日本にルーツを持ちながら、住む国やそれ以外の国にもルーツがあると思います。

自分って、どんな人間なんだろう。この考え方はどこから来たのだろう。誰かに教えてもらったのかな?、

私って、僕って、日本人っぽいのかな?、◯◯人っぽいのかな?、

それが良いとか悪いとか、そんな話をしたいのではありません。

皆さんは、失敗が怖いですか?

挑戦することに、ワクワクしますか?

失敗だと考えるか、学びだと捉えるか、

自分の価値観や考え方って、どこから来るのかな、と考えてみるととても面白いです。

誰かに言われたのでしょうか。

それとも、自分の内側から湧いてきたのでしょうか。

価値観はきっと、自分の中に根っこがあるかもしれませんが、

様々な要因で変化し続けていくものなんだと思います。

そう考えると、これから自分がまたどんな風に変化していくのか、楽しみなことでもありますね。

テレビに映された日本人選手とオランダ人選手だって、

今回のワールドカップを経て、また価値観や考え方がアップデートされるかもしれません。

サッカーワールドカップも、どの国の人がどんな応援をしているのか、選手達の輝かしいプレイはもちろん、

試合以外での様子を見てみるのも、面白いと思います。

その国の「らしさ」が発見できるかもしれません。

西本