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レッスン日記

宿題は約束

レッスン内で、必要に応じて、お子さん方に「宿題 」をお渡しすることがあります。

 「 宿題があるほうが、やる気がでるようだから、毎回宿題を出して欲しい」「 学校の勉強が多いので、なるべ

く宿題を出さないでほしい」「プレッシャーになるので一切ださないでほしい 」など、ご家庭により、宿題に対

するご要望も提出方法も異なります。

 従来、宿題はその日に学習した内容を次回のレッスンまでに定着させるためのものであったり、どのくらいお

子さん方が理解しているかを確認するというアカデミックな意味をもつものです。しかし、私は、宿題は「約束

を守ること 」をお子さん方に教えてくれる最良の材料であると常に考えています。

 レッスン終了時に、お子さん方に宿題の内容を伝える際、次回までに取り組む時間があるか、学校の行事や勉

強量との兼ね合いはどうか、必ず聞くようにし、申告していただくようにしています。

「今週は、ダンスの練習があるから、プリント1枚ならできるよ。 」

「 お休みが始まったから、たくさん出していいよ。」

「 先週多かった。今週少なくして。」

「 忙しいからできないと思う。 」

 実際、宿題に取り組めない週もあります。それは一向に構いません。ただ、宿題をやらないことが平気にな

り、それが「 当たり前」になってしまうこと、あるいはレッスン前日に急いで取り組むような状態に慣れてしま

うこと、やらなかった言い訳をさがすことが、お子さん方の心の成長に与える影響を危惧せずにはいられませ

ん。

 宿題は、お子さん方が自分に課した「約束 」です。自分への約束を誠実に守るということが、将来的に、他者

との約束を誠実に守ることにもつながっていくのではないかと考えます。

 仮にその週に取り組むことができなかったとしても、潔く「取り組めなかった 」ことを講師に伝えることも大

切なことだと思います。

そのためには親御さんの温かいサポートが時として必要です。

 オーストラリアに在住のCさん。毎週、必ず宿題に取り組んでいます。全部できなかったときでも、「できなか

った。来週までにやります。 」と正直におっしゃってくださる、気持ちのよいお嬢さんです。

 現在、Cさんは、小学校4年生の算数を学習しています。先週の宿題は「小数の割り算 」。がい数も入ってきて

いるので、少し込み入った内容です。先週、宿題をやりたくなさそうな表情を見せていました。

 さて、次の週、宿題のノートを拝見すると、お母様がすべての問いをコピーして、一つ一つ切り取ってノート

に貼り、答えを書きやすくしてくださっていました。しかもそれぞれの問いへのヒントを可愛らしいレイアウト

で書き込んでくださっていて、Cさんが少しでも楽しい気持ちで宿題に取り組めるように工夫なさっていまし

た。

 このような保護者の方々のきめ細やかなサポートを拝見するたびに、温かい気持ちになります。( 東)