海外在住者のための日本語レッスン 優心オンライン

レッスン日記

夢中の賜物

みなさん、こんにちは!

講師の豊田です。

生徒さんたちとお話するとき、みんなの好きなものについてたくさん質問をします。

アニメ、漫画、ゲーム、スポーツ、キャラクターなど…

好きなものの話をするときは、みんなパッと笑顔が咲いて、とってもかわいいです。

実は、そんな「娯楽」もうまく活かせば、とっても効果的な「言語学習」に繋げられるんですよね🌱

まさに一石二鳥です。

最近、それを身をもって体験したので、自分なりに気づいたことをお伝えします。

ある日のレッスンで、Tくんと漫画の話になりました。

私は全く読んだことがないのですが、彼はワンピースが大好き。

ストーリーやキャラクターについてたくさん語ってくれました。

Tくんはアメリカに住んでいるので、私は勝手に英語版を読んでいると思いきや、

「ぼく、日本語で読んでるよ!」

と…!

なんと素晴らしいことでしょう。

いくらふりがながあるとはいえ、表現とか難しくないのかな?と思いましたが、好きなものに夢中になっていると、あまり気にならないのかもしれませんね。

続きが気になってしょうがないのに、いちいち手を止めて「この言葉はなんだ?」と、辞書を引くこともないでしょう。

それよりも、読み続けることが肝心なんだと思います。

分からない言葉でも、何度も目にしているうちに、場面や文脈とともにニュアンスを掴みながらインプットできますよね。

私たちも、そうして日本語を身につけてきたと思います。

とにかく細かいことは気にせずに、なんとなく全体を楽しむって、すごく大切です。

さて、自分語りになりますが、私は趣味のヨガやスペイン語を、英語を通してやっています。

英語を頑張ろうと思って意図的にそうしたわけではなく、たまたまどちらもアプリが英語対応のみでした。

毎日やっていると、それはそれは知らない単語がたくさん出てきて、目から鱗なんですよ🐟

でも、ヨガの時は動きを止めるわけにはいかないので、いちいち気に留めずに先生の動きをマネしていきます。

すると、「あぁ、これはこの部位の名前なんだな。」とか、「『この筋肉に集中して。』みたいなこと言ってるな。」と、なんとなく言葉の意味を想像できるんですね。

英語でヨガをせずにフツーに今の生活をしていたら、

“connective tissue”(結合組織)や “vertebrae”(椎骨〈ついこつ〉)、”glutes”(お尻の筋肉)のような単語には出くわしていなかったと思います。

先生がよく言う動きの表現にも、傾向があります。

「前屈の姿勢で」「四つん這いになって、右手を前に出して」「息を吐きながらお尻を持ち上げて」など。

それも聞いているうちに、コロケーション(単語の自然な組み合わせ)として知らず知らずのうちに脳内にインプットされていることに気づきました。

まあ、こんな表現をいつ使うかは置いておいて…

フラッシュカードだけで勉強していたら、とっくに忘れているでしょう😂

というふうに、ターゲットの言語を使って趣味をすることで、好きなことをしているだけの時間が、一気に学びの時間に変わるんです。

そして、このような「体験による学習」のいいところは、覚えたことを忘れにくいところです。

「好き」「楽しい」というポジティブな気持ちが強く結びついていることが重要ですし、自分が経験したことにより、「エピソード記憶」として脳内に保存されていきます。

それを狙いに、生徒さんたちとはよく脱出ゲームをするようにしています。

私がキャラを動かして、「右・左・前・後ろ・上・下・ジャンプ」だけは日本語で指示してもらい、一緒に謎を解いていきます。

すると、「まえ!まえ!No,うしろ!」のように、方向を連発できるようになってきたり、モノの名前が自然に日本語で出てくるケースが増え、私は内心、「しめしめ」と思っています(笑)

そして彼らが絶対に聞き取れるし、忘れない言葉が、「脱出」です。かっこいい~!!

楽しいことを通じて、言葉をぐんぐん吸収していってほしいと思っています。

これからも、みんなとあらゆる部屋から脱出するぞー!🔑

豊田

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