レッスン日記
もう一回、あのお話して!
レッスンの休み時間に、何人かのお子さんに「素話 」を語る時間を設けています。
「素話 」とは、絵や動画を媒体にせず、こちらからの声のみでお子さんにストーリーを伝える活動のことで
す。「 ストーリーテリング」とも言いかえることができるかと思います。
素話は、講師の「 語り(声 )」のみが、そのお話にコンタクトできる唯一の手段。つまり、お子さん方は、講
師の語りをたよりに、お話の場面を「 想像」すること等が求められます。
現代は、YouTube、Netflixなど多種多様な視覚的媒体に容易にアクセスすることが可能、ともするとお子さん
自ら、興味のある動画をみつけて楽しむこともできます。実際、レッスンで内で、学習理解を促すために動画を
利用する事もあり、とても有益な教材だと思います。
しかし、視覚的な手がかりに頼らず、自分の力で想像しながら聞く「素話 」を通しお子さんが学べることは、
私たちの想像を超えるものがあります。例えば、集中力、想像力、創造力、人の気持ちに共感する力…などで
す。
図書館や教育委員会主催の会等で、お子さん方に素話をする活動をしている私の友人たちも、素話がお子さん
方の心の成長に与える影響・効果について日々研究を重ねています。そして、その重要性についてことあるごと
に力説しています。
さて、お子さん方にお話している素話の一つに「こびとのおうち 」というものがあります。スクリーンを通し
ての活動ですが、キラキラ目を輝かせながら、よく集中して聞いています。
「せんせい!こびとってどんな服着てたのかな? 」
「こびとって…どのくらい小さかったの? 」
「 ドアあけてさ、こんなこびとがいたらこわいよー」
「 ひとりでくらしてたの?かわいそう。」
「こびとのうちに、せんせいがきてくれてうれしかったとおもう。 」
お子さん方のつぶやきはそれぞれで、そのつぶやきに正解・不正解はありません。また、一つ一つの可愛らし
いつぶやきを拾い上げる瞬間が、講師として大変に嬉しい瞬間でもあります。
同じ話を繰り返し聞きたがるお子さんもいらっしゃいます。素話の醍醐味はこの点にあり、同じ話を繰返し聞
くことで、さらに想像を深め、自分のものにしていく過程において、お子さんの心の成長に大きな影響を与えま
す。
レッスン内で扱う素話は、約5分程度の短いものですが、今の時代にこそ、素話の価値を見直し、お子さん方
の心の成長に少しでもお役に立てれば嬉しいと思います。( 東)
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