レッスン日記
せんせい、この漢字あってる?
国語の学習の中でも「 漢字学習」は、ほとんどのお子さんにとって、多少なりとも苦手意識を感じてしまう分
野ではないかと思います。
それは、海外で生活をしていらっしゃるお子さんだけの課題ではなく、日本で生活をしていらっしゃるお子さ
んにとっても、「漢字学習 」は容易なものではないと思います。
漢字学習のスタートでは、漢字ビンゴなどのクイズ形式や、漢字の成り立ちのストーリーを伝えることを通し
て、「漢字って面白いな !」という気持ちを養うカリキュラムにそって進めて行きますが、先に進むほど、どう
しても、いわゆる「学習色 」が徐々に濃くなっていくことは否めません。
フランス在住のKさん。小学1年生の漢字学習は一通り終了している時点で、彼女とのレッスンを開始させて
いただきました。当初、「 漢字」という言葉を聞くだけで、思わずため息が漏れてしまう…そんな状態でした。
そこで、彼女が愛用している漢字ワークに出てくる語彙を全て絵カード化し、それぞれの漢字の意味、それに
付随する語彙の意味、語彙の応用( その漢字を用いて他にどのような語彙ができるか)を一緒に丁寧にたどり、
繰り返し「かるた 」で遊ぶかのようにそのカードに取り組むことをはじめました。
先週、「すいちゅうめがね 」という手遊びをしたときのことです。「すいちゅう 」という語彙の意味をKさん
に説明すると、
「せんせい、ちょっとまって。 」
とおもむろにマウスを手に取り、
「 みずのなかっていういみでしょ?だったら…こうかなぁ?」
すると、「水中 」ときちんと、自信に溢れた字で画面に書いてくれました。
「 せんせい、この漢字あってる?」
「 すごーい!よく自分で考えて書けたね!」
これをかわきりに、例えば「 いぬごや(犬小屋 )」という語彙が雑談ででてきたときも、
「 いぬの、ちいさなおうちっていうことだよね…だったらこうかくのかな?」
と、またおもむろにマウスを手に取り、「犬小や 」と書いて見せてくれました!Kさんと歓声をあげて、「 すごい
ね!やったね!」と大喜びしました。
教科書やワークでの学習の域から出て、自分から漢字を書いてみようと思うこと、また、予想した漢字が正解
であったときの喜びをたくさん経験していくことが、真の意味で漢字に興味を持つこと、あるいは自信につなが
っていくに繋がっていくのだと信じています。(東 )
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